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きつね

春分の候 皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

段々暖かい日が続くようになってきましたね。

 

ここ最近、人通りの少ない時間帯にキタキツネが町中を歩いている姿を目にするようになりました。

昔は山でこそよく姿を見る事がありましたが、町に降りてくるのを見る事はありませんでしたね、食料となるものが不足しているのでしょうか。

 

きつねは「おいなりさん」で知られるとおり稲荷神の神使とされる生き物です。

稲荷神社は稲に纏わる人々にとって身近な神社である事から日本全国を見ても神社の数が多いんです。

ちなみに当神社宮司が兼務している泊村の神社も多くが稲荷神社でして、境内の近くで子ぎつねの兄弟がじゃれ合っていたのを何度か見かける事がありました。

  

キツネの眷属像を狛犬の替わりとしている神社も多く存在し、その見ためから神社の御神徳がわかる事も多いそうですね。

例えば咥えているものが「稲」なら五穀豊穣、「巻物」なら知恵を象徴とし、「鍵」は蔵の鍵で富貴や豊穣を意味するとされているそうです。

他にも子連れのキツネの像は子宝や安産を象徴としていると言われていますね。

 

古来から豊穣をもたらす山の神は里へ降りると田の神になると信仰された事から人里に姿を現すきつねは神の使いと有難がられたそうですが、近づいたり触れたりはいろいろと危険ですからくれぐれもご注意くださいね。

 

※写真は兼務している泊稲荷神社の石像です。